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ボノ27歳〜ヨシュア・トゥリーの大ヒット、アカデミー賞授賞式で語った印象的なスピーチ

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1987年3月、ボノが27歳を迎える2ヶ月前にU2の5thアルバム『The Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)』は発表された。
前作『The Unforgettable Fire(焔-ほのお)』からの3年間、彼らはアフリカ救済、エイズ撲滅などのチャリティーイベントに参加して国際的な知名度を得つつあった。
『The Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)』はリリースされた直後からたちまち世界中でNo.1ヒットとなり、フロントマンであるボノは名実ともに“トップアーティスト”として注目を浴びるようになった。
アルバム発売当時、アメリカの『TIME』誌はU2の写真を表紙に載せて”Rock’s Hottest Ticket”という見出しを付けた。
その年、U2は間違いなく世界で一番影響力のあるバンドになった。
同年の5月10日、ボノの27歳の誕生日、彼はニューヨークで記者会見を受けていた。
集まった記者たちは、ボノに心境を聞いてきた。

「今までで最高の誕生日です。ご機嫌だよ。ナンバーワンのアルバムに、ナンバーワンのシングル、これ以上何を望めっていうんだい?」


その会見の3日後には、アルバム『The Joshua Tree』がRIAA(アメリカレコード協会)よりマルチプラチナアルバムに認定されることが決まっていた。
その週、ボノはニューヨークからダブリンに戻り、アルバムの大ヒットとワールドツアー開始を祝うイベント出席した。
祝賀ムード一色のその会場には、当時のアイルランド首相チャールズ・ホーヒーの姿もあったという。
翌月の6月2日、ロンドンのウェンブリーアリーナでいよいよツアーの火蓋が切って落とされた。


ワールドツアーは大盛況となり、U2は各国各地で自己動員記録を次々に塗り替えて行った。
1988年、目まぐるしい一年を終えたU2はオーストラリアツアーの延期を発表した。
ボノは少しの間だけクールダウンして、大衆の目のない場所でドキュメンタリー映画『U2/魂の叫び』の制作プロジェクトを進めようと考えたのだ。
1月、年明け早々この映画作りのためにU2のメンバーはロサンゼルスへ(一時的な)移住をする。
ボノ、アダム、ラリーの三人はビバリーヒルズの隣にある高級住宅地ベル・エアで家を1軒借りて共同生活を、エッジは家族と共にハリウッド・ヒルズで家を借りた。
このLA滞在中に彼らは新曲「All I Want Is You」、「Hawkmoon269」、「God Part Ⅱ」、「All I Want Is You」などを作る。


その年の3月、U2は初のグラミー賞を獲得する。
前年に発表した大ヒットアルバム『The Joshua Tree』が最優秀アルバム賞を、同作に収録されていた「I Still Haven’t Found What I’m Looking for(終わりなき旅)」が最優秀ロックパフォーマンス賞を受賞した。
それは、長い歴史の中でアイリッシュのアーティストが到達したことのなかった“高み”だった。
当時27歳だったボノは、その授賞式のスピーチで、感謝の気持ちと共に印象的なメッセージを世界中に放った。

「僕たちはいつも魂の音楽(ソウルミュージック)を作ろうとしています。黒いとか白いとか、どんな楽器を弾いているだとか、ドラムマシーンを使用しているとか、あるいは使用していない生々しいリズムだとか、そういうことは問題じゃありません。“明かすか隠すか”という決意の問題なんです。それがなければプリンスは、ただの“歌って踊れる才人”でしかないでしょう。ブルース・スプリングスティーンも、ただの偉大なストーリーテラーでしかならないでしょう。しかし、その決意を持っている彼らにはそれを超えた何かがあります。今、僕たちU2もその決意を持ってここに立っています。ありがとう!最後にプロデューサーのダニエル・ラノワとブライアン・イーノに感謝を捧げます。二人がいなければ、あのレコードは作れませんでした。本当にありがとう!!!」



<引用元・参考文献『U2ダイアリー 終りなき旅の記録』マット・マッギー(著)神田由布子 (翻訳)/スペースシャワーネットワーク>

こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。





【佐々木モトアキ独り唄いTOUR“歌ものがたり2021”春夏】


5月29日(土)兵庫(宝塚)IL grazie
5月30(日)八幡DELSOL café
6月5日(土)広島OK鉄板
6月6日(日)佐賀LIVE BAR雷神 
6月12日(土)埼玉(新座)エアストリームカフェ
6月13日(日)新潟(三条)Gallery Bar Veronica 
6月25日(金)群馬(前橋)Cool Fool 
6月26日(土)東京(高円寺)MOONSTOMP
6月27日(日)埼玉(川越)大黒屋食堂  
7月3日(土)田川Diamond Moon
7月4日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis 
7月6日(火)福岡(薬院)遊来友楽 
7月10日(土)熊本(八代)bar 7th chord
7月11日(日)山口(柳井)みんなの広場 Live Village 
7月16日(金)蒲郡Chot Bar VOODOO LOUNGE
7月17日(土)名古屋 喫茶ニューポピー 
7月18日(日)浜松(弁天島)LIVE & DISCOマルガリータ 
7月24日(土)群馬(渋川)Casa Midori 
7月29日(木)仙台 ホームラン酒場
7月30日(金)岩手(宮古)カントリーズcafe
7月31日(土)岩手(二戸)HOUSE OF PICNIC 
8月1日(日)秋田(能代)ハックルベリー 
8月3日(火)小郡 ジラソーレ 
8月7日(土)群馬(下仁田)otenki食堂
8月21日(土)久留米 農と音
8月22日(日)山口(萩)玉ネギ畑  
8月23日(月)東広島pasta amare
8月27日(金)福岡 Bassic. 
8月28日(土)LIVE BAR雷神
8月29日(日)大牟田 陽炎


↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12660274732.html




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映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
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