レミー・キルミスター27歳〜初めて踏んだアメリカの地、L.Aのホテルで書いた楽曲“モーターヘッド”
ヘヴィメタル界の重鎮モーターヘッドのボーカル&ベースを担当し、HR/HMシーンにおけるカリスマ的存在だったレミー・キルミスター。 1945年、彼はイギリスのスタフォードシア州ストークオントレントで生まれ、ウェールズのアングルシー島で育った。 少年時代からライヴ通いし、駆け出し時代のザ・ビートルズのステージを実体験している。...
View Articleバディ・ガイ27歳〜シカゴブルースの黄金期、クラプトンやスティーヴ・ミラーによる貴重な証言
ブルースロックの“成熟期”ともいえる70年代を代表する白人ギタリストの一人に、スティーヴ・ミラーという男がいる。 少年時代をテキサスで過ごした彼は、12歳の時には早くも黒人クラブでギターを弾いていたという筋金入りのギタリストである。...
View Articleアンソニー・キーディス27歳〜ゴールドディスクの獲得、長期ツアー中にハマった“大食いゲーム”とセックスパーティー
1989年8月、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは新メンバーにジョン・フルシアンテ、チャド・スミスを迎え4thアルバム『Mother’s Milk(母乳)』をリリースした。 同作は、バンドにとって大きなステップとなり、彼らはこの頃から大規模なツアーを行うようになる。 バンドのフロントマンでもあったアンソニー・キーディスは、その年の秋に27歳を迎える。...
View Articleカール・パーキンス〜男の美学が生んだ名曲
ジョニー・キャッシュとカール・パーキンスは、ともに55年にサン・レコードからデビューする。キャッシュがすぐに「Cry Cry Cry」のヒットを出したのに対して、パーキンスは当初ヒットに恵まれなかった。舞台ではエルヴィスより受けるときもあったパーキンスをキャッシュが褒め称えると、彼はこぼした。 「でも、あいつにはヒット・レコードがあって、俺にはないんだ」...
View Articleダフ・マッケイガン27歳〜復活の狼煙を上げたガンズ、アルコールとコカインに溺れる日々、ツアー初日の熱狂
ガンズ・アンド・ローゼスの結成時~黄金期を支えたベーシストとして知られる彼。 190cmの長身で弾く存在感のあるエネルギッシュなベースは、多くのロックファンの心を掴んできた。 ガンズ脱退後はLODED(ローデッド)、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーなどのバンドで精力的に活動。 現在もジャンルや世代を超えて若者達に影響を与え続けている彼は、27歳の頃どんな日々を送っていたのだろう。...
View Articleピート・タウンゼンド〜真冬のコテージで綴り始めた『四重人格』
1973年初め。暗く冷たい、冬の週末の夜。 27歳のピート・タウンゼンドは自宅のコテージに一人座り、逆巻く川や隙間風の音を聞きながら記憶の旅に耽っていた。ここ数ヶ月もの間、家族や友人、バンドとステージにいる時でさえ、新しく生まれつつある“音楽と物語”のことが頭と心から離れない。しかし、今夜は違った。...
View Articleジョニー・マー27歳〜ザ・スミス脱退後に経験したセッションギタリストとしての日々、ザ・ザへの加入、エレクトロニックの結成で踏み入れた新境地
イギリスを代表するギタリスト、ジョニー・マー。 1980年代にザ・スミスの中心メンバーとして活躍し、オアシスのノエル・ギャラガーや元スウェードのバーナード・バトラーなどといった多くのギタリストにも影響を与えたことでも知られる男である。 1963年、イギリスのマンチェスターでアイルランド系移民の子として生まれた彼は、19歳にしてザ・スミスのギタリストとしてデビューを果たす。...
View Articleフリートウッド・マック〜二組のカップルの破局から生まれた歴史的ベストセラー『噂』
それは、新しいメンバー探しをしていたミック・フリートウッドに、プロデューサーのキース・オルセンが自分が手掛けた無名デュオのアルバム『Buckingham Nicks』を聞かせたことがすべての始まりだった。...
View Articleゲイリー・ムーア〜故郷アイルランドへの想いと盟友フィル・ライノットに捧げた別れの響き
僕はアイルランドで生まれ育ったんだ。その影響を生かして一つのアルバムを作りたかった。自分が今まで無意識のうちに受けてきた影響を前面に出して、これまでの僕のアルバムとはまったく違ったものを作り出したかった。 1987年、ゲイリー・ムーアは故郷アイルランドをテーマにした『Wild...
View Article山口冨士夫27歳〜村八分解散後、何かを求めて繰り返した自由な旅
稀代のロックアーティスト、山口冨士夫。 彼の名を日本のロック史に永遠に留めることになったのが1970年に結成され1973年に解散した伝説のロックバンド村八分だ。 村八分、ティアドロップスと、数多くのバンドでギターを弾きながら日本のロックカルチャーを作ってきた彼は27歳の頃にどんな日々を送っていたのだろう?...
View Article細野晴臣の言葉で「読書と音楽が交差した」という松本隆が選んだ作詞家の道
松本隆がプロのミュージシャンとして音楽活動を始めたのは1969年の2月、細野晴臣に誘われてグループサウンズの「ザ・フローラル」にドラマーとして加入したときからである。 アマチュア・バンド「バーンズ」のドラマーだった松本はベースがやめた際に、立教大学にベースのうまい人がいると聞いてメンバー補充のために、直に電話をかけて細野に面会を申し込んだ。...
View Articleミック・カーン27歳〜JAPAN解散後に失いかけた音楽への情熱、デヴィッド・トーンとの出会いによって得た自信と学び
ミック・カーン。 元ジャパンのベーシストとして活躍した彼は、SUGIZO、土屋昌巳、布袋寅泰、佐久間正英、屋敷豪太など、日本のミュージシャンとの活動も多く“親日家”としても知られていた。 1982年のジャパン解散後は、ソロ活動をはじめ多くのミュージシャンと組んで作品を残している。...
View Articleジョニー&ジューン夫妻〜ふたりを繋いだ、燃える火の輪
「俺と結婚してくれ。今、返事をしてくれないとこれ以上歌えない」 1968年、カナダ・オンタリオ州でのツアー真っ最中の出来事だった。 舞台上のジョニー・キャッシュは、少年時代からの憧れでもあり、今まさに共演中のジューン・カーターに突然プロポーズを始めた。 多くの観衆が見つめる前で──。 アメリカン・ミュージックのカリスマが誇る数々の伝説の中でも、もっとも有名なエピソードである。...
View Articleチャック・ベリーのFirst Step〜運命を変えた一曲、24歳でようやく手に入れたエレキギター
チャック・ベリー。 ロックが好きならば、彼の名を知らない人はいないだろう。 ボ・ディドリーやリトル・リチャードと並び“ロックンロールの創始者の一人”として知られている人物だ。 ビートルズのジョン・レノンが「ロックンロールに別名を与えるとすれば“チャック・ベリー”だ」と発言しているほど、後進のロックアーティストたちに多大な影響を与えてきた彼。...
View Articleジョン・ベルーシとダン・エイクロイド〜旅と悲しみから生まれたブルース・ブラザースの絆
俺たちはそろそろ作られた道化はやめるべきだ。俺たち自身が楽しめてその役になりきれる。そんなことをやろうぜ、ダニー。俺はお前と一緒に何かやりたいんだ。何かこう最高にハッピーなれることを!...
View Article越路吹雪のFirst Step〜宝塚歌劇学校での日々、エデイット・ピアフとの運命的な出会い
越路吹雪。 彼女は、日本の元号が「昭和」になる前の「大正」の13年(1924年)に生まれた。 戦中から戦後は宝塚男役スターとして活躍し、1951年に宝塚を退団した後は“日本のシャンソンの女王”と呼ばれるまでとなった稀代の歌手である。 彼女にはいくつもの浮世離れした逸話が残っており、その“伝説”は今も語り継がれている。 そんな日本を代表する歌姫が、どんなきっかけでシャンソンを歌い始めたのか?...
View Articleフィッシュマンズ佐藤伸治の27歳~心のガードを取り去って生まれた名曲「いかれたBaby」
1987年、大学のサークルで茂木欣一(ドラムス)、小嶋謙介(ギター)と、佐藤伸治(ヴォーカル、ベース)の3人で結成されたフィッシュマンズ。 88年にはベースの柏原譲、90年にキーボードのハカセが加入して5人体制となり、当時日本で設立されたばかりのレコード会社、ヴァージン・ジャパンから91年にデビューした。...
View Articleエリック・クラプトンのFirst Step〜1930年代ロバート・ジョンソンが録音した29曲
彼の生い立ちは複雑だった… 母親のパトリシアは彼を産んだ当時、未婚の16歳だったという。 父親は英国に駐留していた既婚のカナダ兵だった事から、彼は祖母に預けられて彼女の再婚相手の子供(実母とは異父兄弟)として育てられたのだ。 彼は13歳の誕生日に祖父母から本物のガットギターをプレゼントしてもらい、ギタリストとしてのキャリアをスタートさせる。...
View Articleヴァン・モリソン〜奇蹟を起こす人
スタジオは奇蹟を起こすための場所なんだ。だから、それが出来ないときは行かない。 こう語るヴァン・モリソンの言葉に、若い頃ひどく感銘を受けた。...
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